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DeepSeek Harness とは:dsh でモデルとツールをどう組み合わせるか

DeepSeek Harness · dsh · プラグイン
2026-09-14 約12分

npx @deepseek-ai/dsh で 0.1.5-rc.1 を取得し、ヘルプと --dump-default-config を実行した。

DeepSeek Harness は差し替え可能な Agent シャーシであり、モデル料金表ではない。既定 web は 152 プラグイン、deepseek-flash、ポート 3080。

実測の要点

  1. DeepSeek Harness はオープンソースの Agent シャーシで、CLI は dsh。DeepSeek モデルそのものでも、API 料金表でもない。
  2. npx @deepseek-ai/dsh で 0.1.5-rc.1 を取得した(Node.js v24.14.1)。dsh --help は製品を「順序付きプラグインバンドルの重ね合わせ」と定義する。
  3. dsh --profile web --dump-default-config はプラグイン 152 行。既定モデルは deepseek-official / deepseek-flash。Web は 127.0.0.1:3080。preset 既定は standard。
  4. モデルは ctx.llm、ツールは ctx.tools、ループは ctx.agentLoop。モデルを変えても bash 実装もループも自動では変わらない。
  5. 開発者プレビューは破壊的変更を予告している。入口は deepseek.com/harness と GitHub。
「モデル / ツール / ループ」を分けてから、日常のコーディング Agent にするか決める。
エディタで DeepSeek Harness のプラグイン構成を確認する開発者
dsh はモデル・ツール・ループを差し替え可能なプラグインに分ける。まず構成層を読む。

DeepSeek Harness とは

DeepSeek Harness は DeepSeek のオープンソース Agent ランタイムだ。README は率直で、Cordis が「すべてがプラグイン」を支える。モデルアダプタ、ツール登録、セッションログ、サンドボックス、そして Agent ループ自体を、ソースを改変せず設定で差し替えられる。製品ページも同じ面を列挙する:モデル、ツール、スキル、セッション、サンドボックス、ストレージ、ループ、スケジューラ、UI。

CLI 名は dsh。「DeepSeek V4-Flash の値段」とは別の検索だ。後者は推論、前者はモデルとツールとセッションを配線するシャーシ。トークン課金はプロバイダ側のまま。価格は DeepSeek V4-Flash API 価格。

公式は開発者プレビューであり破壊的変更があると書く。リポジトリ公開は 2026-08-13。文書はプラグイン作者向けが前提だ。本稿は「何か、どう組むか、CLI で何が出たか」だけを答え、Cordis のイベント域を入門教材にはしない。

何を測ったか:環境・コマンド・生の数字

「実測」と書くなら環境・タスク・方法・生出力が要る。以下はローカルで実行した結果であり、公式サイトのスクリーンショットの再掲ではない。

環境:macOS(darwin 25.4.0)、Node.js v24.14.1。npx --yes @deepseek-ai/dsh のみ。既定の ~/.dsh を汚さないよう DSH_HOME を隔離ディレクトリに向けてから dump した。

タスク:① CLI ヘルプとバージョン ② web ヘルプ ③ web プロファイルの既定ツリー(ユーザー層なし、--patch なし)。API キー付きの本格的なコーディングタスクは走らせていないので、「リポジトリを直した」とは書かない。

実際に打ったコマンド
npx --yes @deepseek-ai/dsh --version
# 0.1.5-rc.1

npx --yes @deepseek-ai/dsh --help
npx --yes @deepseek-ai/dsh web --help

export DSH_HOME="$PWD/.tmp_dsh_home"
npx --yes @deepseek-ai/dsh --profile web --dump-default-config

dsh --help は製品を、ユーザー上書きの下に順序付きプラグインバンドルを重ねるものだとする。主コマンドは web(--profile web の別名)と plugin(残りをそのプロファイルの pnpm に転送)。例には一回きりの headless、--dump-config、--from-default-profile もある。

dsh web --help のフラグは文書どおり:--host、--port(0 で OS が空きポートを選ぶ)、--no-open、--trusted-host。ツリー上の webserver 既定は 127.0.0.1 と 3080。

項目観測値根拠
npm 版0.1.5-rc.1dsh --version
既定モデルdeepseek-official / deepseek-flashdump の agent-default-model
Web 待受127.0.0.1:3080dump の webserver
既定 presetstandarddump の agent-presets
既定ツリーYAML 539 行 / 152 個の id--dump-default-config
disabled26 行(多くは tool-*)同じ dump

26 個の disabled: true は主に tool-bash、tool-fs、tool-skill、tool-web などモデル向けツールだ。dsh-web-app が一度切り、ワークスペース / preset が戻す。dump で灰でも Web UI に bash が無いとは限らない。製品ページはここを書かない。

モデル・ツール・ループの組み合わせ

アーキテクチャ文書は稼働中の dsh を起動時に層を重ねたプラグイン木とする。日常触るのは四つだけだ。

  • Profile:$DSH_HOME/profiles/<name> の名前付き構成。同梱は web、headless、sdk、sdk-minimal、acp。
  • Bundle:dsh.bundle を持つ npm パッケージで patch を出す。初回初期化の最下層は @deepseek-ai/dsh-base。
  • プラグイン:apply(ctx) を export する TypeScript。アダプタは ctx.llm.registerAdapter()、ツールは ctx.tools、ループは ctx.agentLoop。
  • 適用順:各 bundle patch → プロファイルの cordis.patch.yml → home の patch → --patch。
層触るもの入れ替えるもの混同しない
モデルSettings → Models、または $DSH_HOME/settings.yaml公式カード、カタログプロバイダ、独自ゲートウェイモデルを変えても bash は入れ替わらない
ツールpreset / DSH_TOOLS_MODE / ツールプラグイン標準一式、最小の二ツール、自作登録スキーマはプロンプトに入る。モデル一覧とは別帳簿
ループ既定の dsh-agent-loop。丸ごと置換可別の loop プラグイン多くの製品は loop をハードコードする。dsh はしない
入口dsh web / headless / sdk / acp同じ CLI、違うプロファイル二つ目の実行ファイルを作らない

第三者プラグインの公式手順は dsh plugin --profile web add <package or git>。dsh plugin --profile web --help を打つと pnpm のヘルプそのものが出た。「pnpm に転送」は比喩ではない。ローカル試験は dsh web --patch ./cordis.yml(最初のプラグイン)。公開リポジトリには dsh-plugin を付ける。

公式 DeepSeek カードは書き込み専用キーを $DSH_HOME/.credentials.yaml に置く。独自ゲートウェイは小文字の Provider ID、base URL、プロトコル(openai-completions / openai-responses / anthropic-messages)が要る。Provider ID は改名できない。キーが通っても 400 になり得る。推論モデルは system を developer 役割で送り、上限を max_completion_tokens にする場合がある。公式の直し方は settings.yaml の compat.supportsDeveloperRole: false と maxTokensField: max_tokens。Configure models を見る。

Web UI はワークスペースを選ぶまで入力できない。公式の最初の一文は「このリポジトリを要約して」。 Use the Web UI。Skills は手続きメモリであり dsh プラグインとは別物。背景は Hermes Agent Skills。

4 モードの選び方

製品ページは 4 モードを列挙する。dump の既定 preset は standard。残り三つは公式説明であり、未実行のモードを「実測した」とは書かない。

モード公式が渡すもの使うとき期待しないこと
標準編集、Shell、検索、Skills、計画、目標、サブエージェント、ワークフロー日常のコーディング Agentモデル価格までは選んでくれない
PTC標準 + Code Mode SDK。モデルが TypeScript で多段ツールを組むツール連鎖が長いゲートウェイ形状が違えば同じように落ちる
最小持続 bash + str_replace_editorモデルの最小ツールベンチ検索/ワークフロー一式はない
創造標準 + ランタイム検査、メモリ上のプラグイン試験、新 preset構成を自作するときプレビュー API は動く

権限は dump の permission に三段階ある:read-only、workspace-write(既定、DSH_PERMISSION_MODE で変更)、danger-full-access。標準モードは「ディスク全体への書き込み解放」ではない。

Claude Code / Hermes とどっちか

dsh を「分解できるシャーシ」と捉えると選択が速い。

  • モデル・ツール・ループを差し替え、プラグインを書く:DeepSeek Harness。プレビューでは版を固定する。
  • 製品化されたコーディング Agent とサブスク請求:Claude Code 2026 の価格から見る。dsh はその体験を複製しない。
  • Skills / Gateway の手続きメモリ:Hermes の方が近い。dsh にも dsh-skill はあるが、既定 dump では filesystem skill が切れている。
  • 既に MCP を動かしている:プロトコル層は独立。MCP 開発者ガイド。文書は dsh を MCP クライアントとして扱い、置換とは言わない。

第三者記事は Claude Code / Codex へ委譲する任意バンドルに触れる。今回の既定 web dump に subagent-claude-code は無いので「箱から委譲」とは書かない。スタックの重ね方は 2026 AI Agent 技術スタック。

FAQ

DeepSeek Harness と DeepSeek モデルは同じか?

違う。Harness はランタイム、モデルは推論。既定ルートは公式 DeepSeek だが、OpenAI、Anthropic、独自ゲートウェイを足せる。支払いは選んだ提供元。

dsh の入れ方と Web UI のポートは?

公式は npx @deepseek-ai/dsh web。観測は 0.1.5-rc.1 と 127.0.0.1:3080。SSH では --no-open。ソースなら pnpm install && pnpm run build && pnpm dsh web。

モデルとツールはどう組む?

Profile が bundle を積み、bundle が patch でプラグインを挿す。モデルは ctx.llm、ツールは ctx.tools、ループは ctx.agentLoop。自分の木は dsh --profile web --dump-config。

4 モードの選び方は?

日常は標準(既定)。モデル自体を測るなら最小。長いツール鎖は PTC。preset を書くなら創造。プレビューでは名前が動く。

プレビューを本番に置けるか?

公式は破壊的変更を警告する。隔離した DSH_HOME と固定 npm 版で試す。未固定の npx を本番証明書マシンに常駐させない。

まとめ

DeepSeek Harness が答えるのは「Agent シャーシをどう分解するか」であり、モデル順位表ではない。0.1.5-rc.1 の硬い事実:web 既定 152 プラグイン、既定 Flash、ポート 3080、preset=standard。組み立ては profile → bundle → アダプタ / ツール登録 / ループであり、一つの固まったバイナリではない。

蓋を閉じない Mac で dsh を動かす

dsh web は常駐 Node、ワークスペースディスク、API キーを要する。ノートを閉じるとセッション、サブエージェント、Trajectory 再生が同時に死ぬ。クラウド Mac mini は隔離ホスト向き:SSH で dsh web --no-open、DSH_HOME とワークスペースを同じ箱に残し、本番証明書は別機。権限はまず workspace-write。日貸しで確認してから月額に固定する。

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